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演奏会用アレグロ (ショパン) : ウィキペディア日本語版
演奏会用アレグロ (ショパン)[えんそうかいようあれぐろ]

演奏会用アレグロ(えんそうかいようアレグロ、フランス語:Allegro de concert)はフレデリック・ショパンが作曲したピアノ曲。作品番号は46。
ショパンは2曲のピアノ協奏曲を書いた後、1832年に第3番の作曲に着手していたものとみられるが、それは完成せず、後年の1841年になって、弟子のフリーデリケ・ミューラー(1816年-1895年)の依頼によってその着想は『協奏曲風の』ピアノ独奏曲に仕上げられた(曲は彼女に献呈されている)。ちなみに、作曲者は友人への手紙でこの曲を『協奏曲』と呼んでいることから、本来のタイトルは『協奏曲のアレグロ Allegro de concerto』だったと考えられる。
速度はAllegro maestosoで、協奏ソナタ形式を模したソナタ形式による。管弦楽的な堂々とした序奏の後、やはり管弦楽的な第1主題と、ピアニスティックな第2主題が現れる。展開部は2曲のピアノ協奏曲と同じように、非常に華やかでピアノが先導する。再現部では第1主題がイ短調で再現され、第2主題は再現されない。曲は華やかな気分のまま、長大なコーダとなり、終結する。
なお、この曲で演奏者は、ピアノ1台でオーケストラでのトゥッティ部分と、ピアノのソロの部分を弾き分けなければならず、オーケストラの部分は速いオクターブの進行が求められ、ピアノ独奏部でも高い技術が求められる点で、この曲を「ショパンの最難曲」とする評論家もいる。同様の趣向の曲としては、シャルル=ヴァランタン・アルカンの『協奏曲』(短調による12の練習曲の8-10曲)、ロベルト・シューマンの『ピアノソナタ第3番』がある。
ドイツの作曲家ジャン・ルイ・ニコデはピアノと管弦楽用および二台ピアノ用の編曲を残しているが、展開部などを大幅に追加している。また、オーストラリアのピアニストアラン・コゴソウスキは、この曲と夜想曲第20番ボレロを編曲して「ショパンのピアノ協奏曲第3番」として発表している。
==外部リンク==

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抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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